システムトレードをする時に運用ロジックのバックテストをすることが勧められます。
どうしてバックテストをしなくてはいけないのでしょうか。
初心者でも簡単にバックテストできる方法があるのか調査してみました。
・バックテストはしなくてはいけないの?
バックテストは絶対にしなくてはいけませんか。
なんだか面倒くさいので、したくないと感じるかもしれません。
しかし、運用ロジックを購入するときにはバックテストをすることが必要です。
その理由は二つあります。
★リスクが少ない運用ロジックを見つけられる
★リターンが大きな運用ロジックを見つけられる
バックテストをすることによって、運用ロジックが過去にどれだけ相場に通用したかを知ることが出来ます。
長い期間に利益をしっかり出してきたのか、利益に対して損失はどれくらいだったのかを知れます。
最大ドローダウンや期待値などを、きちんとチェックしていけます。
バックテストをしないと、外れの運用ロジックを実行し、損失が大きくなりかねません。
またバックテストをきちんとしておけば、自分のトレードの好みや理論にあったルールかどうかが分かります。
・どうやってバックテストをしたら良いのか
どのようにバックテストをしていけますか。
・・チャート履歴のインポート
バックテストのためには過去のチャート履歴が必要です。
MT4を使っているなら、ツールの中のヒストリカルデータから履歴をダウンロードできます。
普段取引している通貨ペアと時間足の履歴を選んで下さい。
精度の高いチャート履歴を提供している業者を利用することをおすすめします。
・・運用ロジックの検証をする
検証方法はいくつかありますが、一つの方法はStrategy Testerを使うものです。
Strategy Testerを表示させることにより、運用ロジックの検証準備が整います。
・・運用ロジックの検証を開始する
Strategy Testerを表示した後に、バックテストしたい運用ロジックを選びます。
もし通貨ペアや時間足以外にも期間を変更したければ、テストの前に変えておきましょう。
これらの手順で運用ロジックのバックテストを行なっていけます。
・バックテストをする効果的な方法が知りたい
より現実に近い結果を出すバックテストをするためには何をしたら良いですか。
いくつかのバックテストの方法を試して下さい。
どのような検証手段がありますか。
★短期間のチャートで検証
★長期間のチャートで検証
短期間のチャートで検証すると大まかな結果が出ます。
大体どの運用ロジックが使えそうか当たりを出したいときに試せる方法です。
一つの時間足の下までの期間でバックテストをする手段や、始値だけを使って検証する方法があります。
検証する期間が短いので、すぐにバックテストが終わります。
精度は落ちますが、急いでいるときやすぐに結果が知りたいときなどには便利な方法です。
もし高い精度を求めるなら長期間のチャートで検証することが必要です。
これまでのチャート履歴の全てのデータを使って検証していきます。
相場が急変したときに、どんな動きをしたのかなどのテストもしていけます。
信頼性や安定性を図るためには効果的な検証方法です。
長期間のチャートでバックテストをすると時間がかかります。
それでも、このテストで結果を出した運用ロジックは成功する確率が高いです。
・バックテストが上手くいかない事ってあるの?
時々バックテストを実行しようとしてもエラーが出ることがあります。
チャートの準備は出来たのに運用ロジックが実行されないこともありますよ。
バックテストが上手くいかない原因は何でしょうか。
★履歴がダウンロードされていない
★設定が間違っている
もしチャート履歴が全部ダウンロードされていないとエラーが出ます。
ヒストリカルデータをダウンロードしたと思っても、途中で通信が途切れて全部ダウンロードされていないことがあります。
そんな時にはもう一度履歴をダウンロードし直して下さい。
それからプラットフォームを再起動して履歴を再度読み込みます。
時折選んだヒストリカルデータ自体に、データの欠損が見られることもあります。
通貨ペアや時間足の設定が間違っているときもエラーが出ます。
運用ロジックが対応している通貨ペアと時間足が選ばれているかチェックして下さい。
運用ロジックのバックテストをする時には、チャート履歴をインポートしたり長期間のチャートで検証したりして下さい。
ヒストリカルデータのダウンロードが完全でなかったり、データ自体に欠損があったりするとバックテストは上手くいきません。
複数の運用ロジックから使えそうなものを見つけたいときには、まず短期間のチャートで検証しましょう。
実際に使いたい運用ロジックがある程度絞り込めたら、長期間のチャートで検証するのがおすすめです。
時間はかかりますが、長期間のチャートでバックテストした方が精度の高い結果を得られます。
利益を安定して出してくれるリスクの少ない運用ロジックを見つけられるでしょう。
バックテストをすることによって、自分好みで信頼出来る運用ロジックを探して下さい。